CartoLeO

アラカルトレオの杉崎です。制作活動/舞台感想のはきだめ

the Damned 2017/03/03 渋谷クアトロにてライブ見てきました

the Damned Live Shibuya Club Quattro - Tokyo, Japan

Friday March 3, 2017 - 6:00 Pm

 

ダムドのライブに行ってきました。

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ダムドとは、1976年より活動している英国パンクバンドです。現在は還暦を迎えた(迎えそうな)初期メンバーがボーカルとギターをしており、他キーボード、ベース、ドラムの計5人で活動しています。昔からメンバー入れ替えの激しいバンドですが、この組み合わせはもう10年以上続いていて、私も愛着が湧いている顔ぶれです。

 

メンバー

バニやん(デイヴ・ヴァニアン) ボーカル。最近は白塗りをほとんどしないバンパイア。お気に入りのサングラスは青みが強く、ライブ中はなかなか外してくれない。来日中は92年にちらっと外してくれたのが最後なんだとか。

船長(キャプテン・センシブル) ギター。初期(ブライアンがギターだったころ)はベースだった。ギターに転向後は曲作りの中心。今回はケツ出さなかった。ニトリのCMのメロディが気に入ったみたい。

モンティ(モンティ・オキシ・モロン) キーボード。もじゃもじゃ頭のメガネの天才。今回のライブの合言葉は「モンティオキシモロン」。船長とバニやんが連呼してた。ニューローズでいつも演奏しないでジャンプしまくってるんだけど、今回その後の、別の曲で跳ねてた…どの曲だっけ。

スチュ(スチュ・ウェスト) ハゲベース。元なんとかかんとかのバンドの人。めっちゃ好きになった。めっちゃかっこよかった。ベースいっつもよりがつがつ聴こえてきてアヘった。

ピンチ(ピンチ) ドラム。最年少(つってもたぶん50代)。ダムドに新しい風を吹かせている人(船長談)。シャツがオシャレ(菊池カメラマン情報)。

 

そのほか

菊池さん(菊池茂夫氏) 昔からダムドを撮ってたすごいカメラマンさん。3日は船長たちと一緒にプリクラ撮ってた。撮られるのはヘタっぽい(顔が金太郎飴だった)。今回のグッズに金太郎飴あったらしいんですよ、なんでやねん。

ブライアン(ブライアン・ジェイムス) 初期メンバー。ギターでバンドの核。今はラットとたまにダムドしてる。

ラット(ラット・スキャビーズ)初期メンバー。船長がいない間もデイヴとゴス期を過ごしていたり、長いことバンドにいたドラム。ミュータンツとしてたまに日本に来てるよ。

 

セトリ

Melody Lee

Generals

Disco man

I jast can't happy today

Alone Again Or

Love Song

Second Time Around

Street Of Dreams

Eloise

Stranger

Ignite

Plan 9 channel 7

Blackout

The History of the World (Part 1)

New Rose

Neat Neat Neat

 

Life Goes On

Noise Noise Noise

Smash It Up

 

Anti Pope

 

 

個人的な話ですが、2013年くらいからこのバンドにハマったので、今回が私にとって初の来日公演となりました。

私はパンカーでもなければ音楽野郎でもない、ただのオタク気質の若造なので、レポを書きます。私情に溢れたレポをね。

前置きが長くなりましたが、それではどうぞ。

 

2017年の来日では大阪、東京、横浜の3日間の日程でした。うち東京は早い段階でソールドアウト。急遽横浜公演が追加されました。

 

客層は若い女の子から仕事帰りの背広のオジさんからジジババからド派手な年齢不詳者までさまざま。カオスってこれか〜。

 

そもそも、今回ダムドがソールドアウトってなんでやって話なんですよ。実際。

去年(2016年)ダムドドキュメンタリー映画が40周年に合わせて公開されまして、それを観て再熱、もしくは新規で入った方が多かったみたい。

わかる。だって、前情報なしで映画に連れてった友人が「なんかわかんないけど、かわいかった!燃える!」と一通り曲聞いてくれたくらいですもの。

いつもは逃してしまう来日情報も、まあまあ十分に回ってたと思うし、いいタイミングだったんでしょうね。

 

ちなみに私はつべやインスタに上がってる動画、DVDなどを割とチェックしているので、雰囲気とかはなんとなくわかっています。初ライブだったけど、いつもはどんな感じがわかってる〜みたいな雰囲気出して話していきます。すみません。

んで。今回間近で見て思ったけど、バニやん(客席に降りてきてくれた)あんな熱気の中革の手袋して暑くないんかって。笑 マイクはいつも通り、トランシーバーみたいに持つデカめのでした。あんまりクルクルしてなかった気がする。狭いからかなあ。

 

曲は始終テンポ普通〜遅めだったと思います。めちゃ早いのは1曲もなかった。いつもの来日公演がどんなかわかりませんが、海外の動画と比べて丁寧にやった代わりに、船長のギターソロがほとんど無く、名物の延々ソロは、アンコールでのスマシラ(Smash it up)くらい。

それだって、延々ソロやったあとに沈黙→バニやんと見つめ合う→バニやんに「オマエが(曲始める合図)しろよ」ハハハ 船長「スマシラ!」→歌に入る というコントかましてた。好きすぎて全てを諦めた瞬間。

で、船長ソロやるときっておくちをアオアオイオアオ開けながらやっているんですが。それを生で見られたときに「あ、本物だ……」って思った(アンコールで気付くって超遅い)。

 

ラブソングプリーズコールが、以前から多いらしいのは気になってたんですけど、今回はそんなことなかった。でもやっぱラブソング、ニューローズ、ニニニがめちゃくちゃ盛り上がってましたね。室温一気に上がったよね。

 

合間のMC、日本人に配慮してわかりやすい話し方をしてくれていた気がする。特にバニやん。

船長は日本で毎度毎度「ハイ、ロボットたち」って言うけど(今回も序盤で1度言った)私は感情管理ができないばかなオタクなので、まったくその通りなんだけど、少し悲しくなった。イギリス人まじ皮肉野郎〜〜って思った。

ただライフゴーズオンの曲振りの辺りで、船長が1度シリアスな話をしていてそれが内容的にも、ライフゴーズオンの前の話としても、とても救いだった。

ダムドを知って日が浅いという引け目があるけど、その船長の言葉を聞いて、ダムドの今までの長い道のりに寄り添って彼らの音楽と共に歩んでいければいいんだ、と思うことができました。

 

曲全体を通しての感想は、1stアルバムの曲意外と少なかった! 今までの来日公演のセトリと比べても、バランス良かったな〜と思います。ずっと楽しかった。違う人が演奏してる曲をCDでは聞いているわけだけど、やっぱり今のダムドのメンバーが演奏すると、紛れも無いダムドの曲だし。うまく言えないんだけど、ずっとダムドを感じられた2時間弱でした。

私は4thが性に合ってて好きなんですよ。もちろんアルジーがいたときの輝かしいダムダムも好き。初期メンも好き。ラットのドラムもサイコーだと思ってるし、ゴス期も船長いないけどあれはあれでめっちゃくちゃカッコいい。

そんな認識だったんですよ。だったんですけどね。

エロイースめっちゃかっこよかった。

元からカッコよくて好きだったんだけど! なんか船長好きとしての立場みたいなのを勝手に作ってて、そこからエロイスという曲を見てたんです。でも生で聴いたらそんな壁が全部取っ払われてしまった。

ゴス期、ラットが「デイヴを中心として売り出そう」と言ったのはまったくもって正しい判断だった。船長がバンドの枠だとしたら、バニやんは核だ。このバンドはデイヴのバンドだ(唯一の連続したオリジナルメンバーであることも含めて)。

同じようなことをイグナイトでも思いました。朗々と歌い上げるバニやんの声が渇いて艶めいていた。

バニやんのサービス精神の旺盛さとも話は被るのですが、エロイスのあのゆったりするところで、下手の壁に左手で寄りかかって、片足に体重乗せてめっちゃアンニュイなポーズしながら歌ってたのもうカッコ良すぎて一周回ってギャクかと思った。もっとヒューヒュー言えたらよかったね!

アンコールのスマシラ曲振りのときにも“Smash it…?”つってスルーされたしちょっとああもうすごいサービス良かった!ドタキャンバニやんの話を聞いていたのでもうヨソウガイデス!すごい好きになった!

 

わたしはヒストリーオブザワールドとカーテンコールがめちゃめちゃ好きなのですが。ヒストリー、やってくれました。

最後の"part 1"の際バニたんが両手で円を描くように、地球を描くようにしていたのがとてもロマンチックでした。

それにしてもカーテンコール1度生で聴きたいなー。本国行くしか…。

 

今までの来日で「クラッシュです!」とか言ってたけど今回はクラッシュじゃないよ!とかピストルズの名前も出てきたし、アダム・アント兄貴のお名前も出てきて非常に湧きました。船長とアント兄貴の因縁が好きです。マイケル・ジャクソン風のナポレオンジャケット買って着て行こうか迷いました。あといくつかお名前出てたけど忘れたので割愛。

 

アンコールのライフゴーズオンの話に戻りますが、船長がヴォーカルするので、暇なバニたんはなんと客席上手に降りて着て、隣のおねえちゃんと握手してた。近い〜〜ダムド近いよ〜。他の曲中でも感じましたが、キャパ800人の会場の良さというか、ダムダムを身近に感じられたライブだったように思います。

 

船長とバニやんの夫婦コントは有名ですが、今回はライフゴーズオンの前と、前半の2回ほどコントしてくれました。最初それが見れたときはパン!と一気に興奮してしまってあんまり記憶にないです。笑 とりあえずすごい萌えた。

 

ーーー追記ココカラーーー

1回目のコント思い出しました。タイミングはわからないけど、ジャジャジャジャってイントロ弾いて、バニやんになんか止められてた。たぶんアレ、ハッピートーク(船長のソロ曲)だと思うんですよね〜。違うかな〜。あまりにもハピト聴きたすぎた私の勘違いかもしれません。ハピトはバニやんもライブでたまに歌ったりしてるので是非一瞬歌って欲しかったです。

ライフゴーズオンの前の船長の長話の途中、バニやんに後ろから肩叩かれてなんか言われてたからきっと「時間押してるよ」みたいなこと言われてたんだと思うけどね。

ーーー追記ココマデーーー

 

とりあえず、自分の覚え書き程度に覚えてる範囲で書き出してみました。あと細かい雰囲気はツイッター検索すればわかるぜ。今ほんとうに2017年?というコメントがたくさん溢れています。

今回見て思ったのは、生で見なきゃわかんないこといっぱいあるってこと。もっかい会いに行かなきゃいかんってこと。行かなきゃだめだ。後悔する前に。

【NARUTO】オープニングダンスと舞台上の位置取りについて

初演をみてカカシ先生を好きになって、再炎をみてミズキ先生が好きになりました。

そのためミズキ先生のことを書こうかと思ったのですが、彼が出るシーンで号泣したあとの、オープニングダンスやそれに準ずる話を今回はしていこうと思います。

 

ミズキ先生戦とオープニングについて軽く触れている前回の感想はこちら。

ナルトという役者について - CartoLeO

 

 

前回、オープニングの曲は①オープニング、②サクラからサスケ奪還を懇願されるシーン、③カーテンコール の3度に渡り使用されていると言いました。恐らくナルトの決心を音楽とダンスで表現しているものと思われます。火影になるという目標、ナルトの行動理由である仲間の存在、目標を叶えるための手段でありナルトが考えぬいて決めた忍道。それらが伺えると。

ですが、オープニングダンスはナルトだけが出ているわけではありません。キャラクターそれぞれにスポットが当たっています。

 

ステージ中央のナルト→下手から出てくるサスケ→上手側のサクラ→その奥に八班(上手)→八班と左右対称の位置に十班(下手)→彼らより手前、サスケより後ろにイルカ先生→その左右対称の位置にカカシ先生→最奥、上手側の壇上に再不斬と白→最奥、下手側壇上から三代目と自来也ロック・リーが上手より転がりながら中央イルカの横へ→我愛羅が上手奥より登場、中央奥にある石の階段の上へ→壇上の奥、幕が開きそこには大蛇丸とカブトうわああああああああああああ麗しいいあああああああああああああああ【実験体にして♡】と書いたうちわをふりたい(順番違うかもしれません)。

 

つまり、ただの紹介用ダンスではなく全員がナルトと同じようにそれぞれの決意を胸に登場しているんです。これは演者らから観客に対する「これから全力でNARUTOを魅せるぞ」という決意表明とも受け取れます。考えすぎ? いいんです。考えるのがこちらの仕事だから!

 

  • カカシ先生

カカシ先生はカカシ専用出入り口(たまに白も使う)からスッ…と出てきてそこに佇んでます。その後舞台上に全員が揃ってからそれぞれが思い思いダンスをしたりポーズをとったりして、じゃーん! で決め、一気に暗転。その「思い思いダンス」のタイミングでカカシは印を結んでいます。その後すぐ立ち姿に戻るので、子どもたちとは違い大人の風格を出しているという雰囲気です。

初演では、3, 4つの印を結んでいたので、もしや雷切の印では? とDVDを確認しましたが、再不斬戦に出た水遁水龍弾の印を途中までやっているだけでした。再炎では、思い思いダンスの際目がいくつあっても足りない、という状況なのでどんな印を結んでいるのか確認できていません。同じでしょうか。とにかく全員がカッコイイことしか分かりません。

 

  • 奥の2組(再不斬と白、三代目と自来也

初演では右の出入口から再不斬→白の順番で出てきて、再不斬の後ろを通って白が左側に立つ。という動きだったのですが、再炎では再不斬→白の順で出てきて、再不斬が左側、白が右側に立つように変わっていました。2人のポーズのリズム打ちがはやくなってた分、見やすくて格好いいんです。

次に、自来也が右側で場所を大きく使って見得を切り、三代目が後から出てくるところ。初演はジジ組が2人仲良く出てきた、といった登場なのですが、今回の三代目はとても三代目でした。時間をかけゆっくり出てきて、気負わず姿勢を止める。そんな感じ。三代目役の平川さんはパンフレットで「自分ではなく、読者が思う『三代目』を演じる必要がある」とおっしゃっていました。確かにそうかもしれない。立ち位置も、初演では自来也とほぼ並んでいたのに、再炎では少し後ろにいるんだもん。初演を観たとき「三代目がいる!」と思ったけれどそれ以上の感動が再炎にはあったと思います。しかしこの短いオープニングシーンだけでそれを理解させるほどに表現するって、この人はどれだけ三代目なのだろう。どれだけ色んな人に生ってきたのだろう。そう思わずにはいられないお姿でした。

 

  • 八班と十班

オープニングでは上手から八班、下手から十班が出てきました。初演も再演も振り付けは一緒。だけど偉いなと思ったのが、最後カーテンコール後にナルステのイメージソングであるFLOWの「光追いかけて」を全員で歌うところです! 1人で歌うナルトのもとにサクラとサスケが寄ってきます。

 

光追いかけて

光追いかけて

  • FLOW
  • ロック
  • ¥250

 

 いっせーのでー走あああああああああああああああああああああ八班が上手からリーさんを引き連れて来た 近い!!!!!!!!!!!!!!!!!!(初演、再炎のほとんどを上手側の座席で観覧していた私との距離が。)

つまーづいてーおおおおおおああああああああああ 十 班 下 手 から来たっうわかわいい゛つらい!!!!!!!!!

つまり…オープニングとエンディングでは、左右どちらの座席に座っていたとしても、八班と十班それぞれが3人でわちゃわちゃしているところを見られるということです。よく考えてあるなあ、と思います。すごくないですか? すごい。

 

ちなみに、歌の途中キャストの皆さんが客席に降りてハイタッチしてくれるのですが、その際ステージ上ではアンサンブルの皆さんが踊って跳んで回りまくっています。近くにいるキャストの様子を追いつつ、ステージ上を縦横無尽に駆け回るアンサンブルを見るには目がいくつあっても足りません。サビ前、すごく高さのある回転ジャンプを披露する高橋理央さんなんてとてもカッコイイです。あと、曲が終わり全員が一列に並ぶ中、アンサンブルの方は3人ずつ左右に別れているのですが、理央さんは上手の内側にいます。チェックよろしくお願いします。

 

 

と、いうわけでいろんな楽しみ方があるナルステですが、皆さん、ライビュに行きましょう。ライブビューイングが行われる大千秋楽は2016年8月28日(日) 18時からです。席もまだ空いているらしいです。私も行きます、行かずに後悔だけはしたくない。会場リストや申し込みなどについてはこちらから。

liveviewing.jp

ナルトという役者について

ナルステの松岡ナルトを中心に、ナルトについて思ったこと。

 

前回のナルステ全体の感想はこちらから。

ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」再演を観てきました - CartoLeO

 

※ナルステは1幕、2幕の二部構成。1幕がイルカ先生〜波の国編、2幕がサスケ奪還編となっています。

 

ナルトって、最初はバカでわがままでお調子者で、でも物語が進むにつれまっすぐで意外性ナンバーワンで仲間を大切にするところも見えてくる。2部では英雄の風格も出て、自分が何をすればその場にとって最適か、を本能で感じ取ってるようなシーンもある。そんなキャラクター、要は主人公なんですよね。

でも私、主人公だけどナルトが好きじゃなかった。どちらかというと少し嫌いでした。

だって行動が直線的で短絡的だから。話が通じないから(終末の谷の辺りで詳しく)。サスケにとって間の悪い男だから。

 

ナルステは、ナルトが封印の巻物を盗んだことをミズキ先生が火影様に報告するところから始まります。ミズキ先生と対比するようにナルトを受け入れようとするイルカ先生。ナルトにとっては初めて人を、そして自分を信じさせてくれた日となります。ナルトはその経験をきっかけに誓います。里一番の忍者になって、里のみんなを認めさせてやるんだってばよ!」

 

オープニングダンス(最高)

 

その後、アカデミーでのサスケと、そして七班と出会います。初演よりもたっぷりと時間をとった、ナルト(ラーメンと火影)・サスケ(クールで復讐者)・サクラ(恋しか見えない女の子)そしていきなり「(3人のことは)嫌いだ」というカカシ先生の自己紹介を介して、舞台はさっそく波の国へ。ナルトは波の国忍者からの襲撃①に対し、サスケに庇われるだけ(1度の失敗)。→次の襲撃者、再不斬との戦い②ではカカシに「俺の仲間は絶対殺させやしないよ。」と言われる。そして仲間を必死に守るサスケの腕をかいくぐり再不斬に宣戦布告。サスケと初めて協力する。再不斬に不戦勝。→木登り修行。サスケと競っている。→森のなかで仮面を外した白と会話する。「人は大切な何かを守りたいときに、本当に強くなれるものです。」「うん。俺はそれもよくわかるってばよ。」→(再不斬と白が襲撃開始しようと立ち上がる。)→七班とタズナが再不斬と白に襲撃される③。白・ナルト・サスケは奥の壇上、再不斬・カカシは手前のステージと分かれることで2つのグループの距離を感じます。→白戦。サスケがお前は死ぬなと言い、倒れる。それを看取ったナルト「許さねえ。殺してやる!」白の仮面の下の顔を見てようやく冷静になる。白の独白。白を、人を殺すということを本気で考えるナルト。→再不斬戦。白が再不斬の盾となり死亡。再不斬「俺はつくづくいい拾いもんをした。」ナルト「お前みたいに強くなったら、みんなそうなっちまうのかよぉ。」ナルト「忍は、道具としてしか生きられないのかなあ…。」カカシ「忍って奴はみんな、知らず知らずそのことに悩んで生きてるのさ。」ナルト「俺は俺の忍道を行ってやる!」→サスケとサクラ、そして大蛇丸登場(どうでもいいことですが私はここで毎度しゃくり上げながら泣いています)。一幕終了。

 

舞台だからっていうのもあるとは思うのですが、ナルトが原作よりも判断ができて、割り切れる大人で、迷いがないんです。サスケが、①波の国の刺客と②1度目の再不斬の襲撃のとき、動けないナルトをぶん投げて敵から遠ざけたりと、かなり仲間思いな行動をするんです。それに対して、ナルトは①最初は何もできないけど、それを踏まえて反省して(対再不斬で)②行動できるんですよね。で、ここが初演とも少し違う。②再不斬戦でも少し怯える様子があったのが、再演では戦況を上手く読み取っていたと思います。

実は再演大阪公演で、子どもたちは初演よりも幼く演じているのかな?と思ったんです。声が少し高くなってたり、サクラちゃんのはしゃぐ様子だったり、ナルトは上記のように少し頭の回転が速い様子でしたが笑、総じて子どもだった。サスケくんも素直な動きをしていた。

だけど東京公演、彼らはそのちぐはぐな印象を全部ひとまとめにしてきた。上に書き出しました1幕の、ナルトの行動理由がよりわかりやすくなっていた。

原作の2部では、「仲間が殺されたから、敵を殺す」という敵の意見を否定しています。でも、少なくともナルステ(1部)のナルトは、仲間が殺されたから相手を殺してやるって、思ってる。それで結局白を殺すことはナルトはできないのですが、この経験が2部の敵の心情がわかるぜ、わかるけど俺はそうは思わない、っていう確固たる姿勢に繋がったのかなと、舞台を観ていたら思いました。

 

 

さて、2幕。波の国へ行ってからライバル意識ともまた違うすれ違いをするナルトとサスケ。お互い、いや、仲間に助けられたという現実を、どう落とし込めばいいかわからない、そんな感じに捉えました。青臭くて甘い。サクラはそんな2人の様子にやきもきします。ここでスポットは当たってないのだけど、サクラがナルトに「あんたサスケくんに何したんだか知らないけど謝るなりなんなりしなさいよ!」と促してナルトも「ええ〜」と思いながらサスケの方を見る。と同時にサスケもこっちを見ていたので咄嗟にお互いフン!とそっぽを向く、という描写があって細かくてかわいいんです。小学生か(※だいたい小学生)。あと、寝坊してブローを諦めた乙女の髪の毛が初演よりもたいへんボサボサで思わず笑ってしまった。

七班は一時的に個人修行のためバラバラになります。サスケはカカシが、ナルトはオープンスケベなガマ仙人をそれぞれ師として。下手へはけるテンションの高い蛙師弟。

そして木ノ葉崩しと我愛羅戦が交錯します。我愛羅とサスケが戦っていたところにナルトが参戦。ここ、我愛羅の見せ場で、2幕前半のメインと言ってもいいと思います。立ち位置は手前のステージ上手側。初演の須我愛羅*1はひたすら気狂いで動物的であったのに対し、再演の我愛羅は立ち振舞がクール(戦闘中に背筋を伸ばしたまま腕を組む様子など)でサンドアートの映像投影、その後の我愛羅の気の狂い方(母さんとの対話)など原作リスペクトを感じる仕草がたくさん見受けられました。戦闘の終盤、2人が奥の壇上に移動しているところに戦いの長さを感じます。殴られても飛ばされても諦めないナルトに恐怖する我愛羅、拳を交わして理解し合う2人、大切なみんながいるから頑張れると断言するナルトにハッとしたように「もうやめだ。」と我愛羅は一言。この後我愛羅はナルトに手を貸すのですが、そこまで時間経過があった原作に対し、ナルステの我愛羅はこの場で納得する、物分かりがよくて素直な人物となっています。だからこそ孤独に進もうとするサスケと我愛羅という人物がより重なりやすく、なぜ我愛羅がナルトを助けるのか、がわかりやすくなっていたように思います。

そして、皆さんお待ちかね、彼の回想シーン、幻影のイタチ兄さんとの濃厚な兄弟エアリアル*2に入ります。そうして強くなっていくナルトに対する複雑な思いと兄への復讐心を同時に抱き、サスケは里を抜けます。サクラの強い想いを受け止めた上でなお里を抜けるサスケは、強い決心をしたからこそできた余裕で、元々持っていたサクラへの優しさを体現しています。ナルステのサスケ、本当にやさしいんだよ。カカシに「嫌いだ」って言われたときちょっと落ち込むし、波の国ではナルトをかばうし、サクラにきちんとうざいよって言ってあげるし、ありがとうも言ってあげる、相手のことを受け止めて、自分の思いを伝えることができるいい子なんです。…佐藤流司はすごい(バレたかもしれませんが私は原作ではサスケが好きです)。それとサクラについて、このシーンだけじゃないのですが、伊藤サクラは基本的にサスケくんにくっついて回るわ男勝りだわ*3勝ち気でわがままだわ、原作のサクラちゃんそのままなのに、どこをとってもかわいい。かわいさとかっこよさと頭の良さ...etc. 完璧なバランスで成り立っているなんとも魅力的なキャラクターとなっています。

話がズレましたが、舞台は木の葉の里に戻ります。ナルト+八班(キバ・ヒナタ・シノ)+十班(シカマル・いの・チョウジ)にサスケ奪還の名が下り、ここでようやくアカデミー同期たちの殺陣が観れます。私は初演の十班に対して気持ち悪い執着があるので十班については後々書き足したいと思いますが、とにかく、八班の3人がたいへん格好良かったです。飯山キバは重心が落ちていて、ポーズがどれも見応えがあるし、高橋ヒナタは初演DVDの練習風景からは想像も付かない程忍者になってた。元々バレエなどやっていたらしいので体幹ができているんでしょうか、他のキャストも筋肉がついて初演の間もどんどん動きがよくなっているのを感じていたのですが、ヒナタの殺陣の見応えはかなりありました。シノなんか台詞が増えてたし(…)アクロバットな動きも加えられてて、総合的なパワーアップを感じます。

八班が脱落→十班が脱落→カブトに苦戦するナルトのもとに我愛羅とリー(再演から参戦)が集います。カブトの殺陣も美しく見応えがあるのですが、残念ながら再演では少々出番が削られていました。

我愛羅→カブトら音の忍と敵が移り変わり、ついに里を抜けたサスケと対峙します。サスケに終末の谷で追いつく直前、壇上下手側に立つサクラの「ナルトへのお願い」そしてステージ上手側にいるナルトのダンスの形で表現されるサクラへの返答、決心のシーンがあります。ここで流れる音楽はオープニングを短くしたもので、ナルトが最初と同じよう決意をするシーンだということがわかります。ただ、はじめは信頼する仲間がイルカ先生だけだったのに対し、今は仲間が増え、その内の1人を追うという状況に変わっています。その行動原理は火影になるという目標、そしてそれを達成するためには自分の言葉(エピローグでサクラに「サスケはぜってぇ連れ戻す」と言っていた)を曲げないという手段。時間経過、つまりナルトの成長が伺えます。

しかし成長したのはナルトだけではない。ついにナルトとサスケの戦いがはじまります。が、このシーンについて書くには体力が保たないので、最後少しの捕捉のみに省略します。

 

エピローグ、怪我をしたナルトは里に戻り、そこで自来也に自分の意志の強さを証明します。これから強くなるために修業をする、その目標と理由を明確にして。サクラはカカシに、「今度は私も一緒に」サスケくんを連れ戻しに行くため、自分は医療忍者になると宣言をします。

「まっすぐ自分の言葉は曲げねぇ。それが俺の忍道だってばよ!」

「オレが木ノ葉隠れの里の、うずまきナルトだ!」

 

〜オープニングダンスの曲〜

 

舞台上に次々と現れる各キャラクターたちとの出会い、別れ、そしてカーテンコール、じゃじゃじゃじゃっじゃじゃん!(全員の決めポーズ)

あああああああああああああああああああああ;;;;;;;;;;;;;;(拍手)

 

 

 

 

 

松岡ナルトは原作よりもリアルな男の子で、下品でバカだけどよく考えて動いている子でした。最初にも言ったとおり、私は原作のナルトはあんまり好きじゃないのですが、ナルステのナルトは松岡さんと一緒に、そして観客と一緒に毎回毎回成長をしていってくれる、リアルだけど親しみのある人だから、愛してる。

最近の少年漫画の主人公って、わけわかんないくらい頑張って、そのパワーでみんなを引っ張ってくれるんですけど、そういう意味では松岡さんも主人公だなと思います。

似たような意味で、ナルステの松岡ナルトは本能で感じ取っているのかわからないけれど、「こう行動するのが最善である」ということを分かっているような動きをしているように感じるときがあります。ワンピースのルフィとかもそういう表現をされていたなあと思います*4。まるで、ナルトという“役割“を知っているかのような。

 

行動が直線的で短絡的なのはそれが一番手っ取り早いから。

サスケとの戦いの中で「お前は一体何なんだ!」と聞かれて「友達だ!」と答える。話が通じない、けど、ナルトにとって、恐らくサスケにとってもそれが正解だから。

サスケとの戦いの最後、千鳥と螺旋丸を撃ちあうときサスケくんは「これまでの闘いを」ナルトは「これからは」と、お互いに見ている方向が過去と未来、異なっているから。

 

私はナルトが嫌いだけど、尊敬するし応援したくなる。

松岡ナルトに対する私の雑然とした感想でした。

*1:須賀健太さん演じる我愛羅の略。

*2:吊り下げた紅い布を使った空中演技。イタチ役の方はまだ分かっていませんが(初演では正宗雄太さん)、声はミズキ先生役もやっていらした高橋理央さん、セクシーです。

*3:オープニングダンスでは地面割るポーズが取り入れられておりとてもカッコイイ。

*4:第425話。

ライブ・スペクタクル「NARUTO-ナルト-」再演を観てきました

私がナルトに初めて出会ったのは、TVアニメの1話が放映されたときでした。

 

  

alacar-to-leo.hateblo.jp

 

何がきっかけで観ようと思ったかは覚えていませんが、それを観るようになってから、漫画を集めて、絵もたくさん書いて、友人とNARUTOの話をして、今の自分が構成されているとつくづく思います。

 

2015年3月、そのNARUTOが舞台化*1されました。私は観劇経験もほとんどない中、同じ趣味で盛り上がれる友人の存在と行かなければという使命感だけで挑みました。

圧倒されました。

初めて東京公演を観る直前は、観劇のときは背を席の背もたれにつけて、身動きをしないで、周りの人に迷惑をかけないように…。舞台の常識、2.5次元舞台の雰囲気、何も分からないけどとにかく自分が楽しむためにマナーを守ろうとか、そういうことを考えていました。使命感というのも、私の人生の半分以上の時間をこの作品と一緒に歩んできて、それこそ人格形成に多大なる影響を与えたNARUTOの新たな形を見届けなければとかそういうことを考えていたと思います。

正直、どーだっていい。もう、幕が開けてしまえばそんなことどうだってよかった。

目の前にサスケくんがいた。九尾を封印する巻物とかそういえばあった。人ってこんなにパワフルな動きができるのかと思った。忍者って現代の日本人が演じることができるのかと思った。ひたすら懐かしかった。同時に一瞬一瞬が新しいものとの出会いだった。

目の前にNARUTOの世界が広がっていました。

観劇した数回の初演によって、私の脳内にあるNARUTOの「漫画原作」と「アニメ」と「10年前の自分設定」と「今の自分設定」と「同人」という各層に、もう一つ新しい「ライブ・スペクタクル*2」というカテゴリが追加されました。その目まぐるしい展開にほとんど追い付くことができなくて、納得して、発見して、興奮して、でもやっぱり初演ではどこか、特大スピーカーで高画質の映像を観ているような、そんな気持ちがどこかにありました。今思うと、舞台は生きてるっていうのがよくわかってなかった、回数を観てなかったからかもしれないし、今でもよくわからないけど。

それでもやっぱり楽しかった。松岡ナルトが若くて不器用で、でも話の舞台の世界の中心として何をできるかって凄く考えてるのが伝わったから、その姿が物語のキャラクターと重なって感動した。演者一人ひとりが自分のキャラクターを愛して、会話をしていたから感動した。お話の時間軸が上手く操作されていて、内容は一部全体をまとめたものだったけれど、二部を加味した一つの物語として完結していたから納得できたしありがとうって言いたくなった。DVDで見返しても毎回発見があるくらい莫大な情報量に、観劇した生の感情を思い出すのが、圧倒されるのが楽しい。現在進行形で。

 

そして海外公演を含めた初演が去年の6月に幕を閉じてから丸々1年後の今年、2016年7月。再炎*3という形でナルステが戻ってきました。

今度は使命感なんてものはありませんでした。ただひたすら目撃者になるべく大阪まで行く、それだけ。人生初大阪、観光と言える観光は、舞台の合間に太陽の塔を見に行ったくらいです(とても大きくてよかった)。

 

しんどい。

 

正直とてもしんどかった。今打ちながら、一昨日の観劇中感じたしんどさを思い出して身体が重くなってきました。

ああ、ここまででまだ内容のことを書いていないことに気付いたのですが、これ以上続けると精神に響くので一旦締めたいと思います。ナルステは誰もが楽しめるすごい舞台である。女性も男性も俳優好きもアニメ好きも舞台好きもみんながいろんな方向で楽しんでいたのがよくわかった。その楽しみ方の一部をこれから、自分のためにまとめていきたいと思います。

以上。

*1:以下「初演」。

*2:あくまでも「ライブ・スペクタクル」である。舞台ではない

*3:「再演」。キャスト内で度々使われている表記。